
代表取締役会長 藤田 龍
― 藤田社長はセイコー化工機に営業職を志して入社、5代目社長となり現在は会長を務めておられます。入社したきっかけは何だったのでしょう。
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私が入社したのは昭和50年。丁度オイルショックの直後で、不況のあおりを受けて先に採用が決まっていた他社の内定が取り消しになってしまいました。そこで改めて就職試験を受け、入社したのがセイコー化工機でした。ですので、この会社の社長職に就任するに至ったことも数奇な縁を感じます。当社は中小企業では珍しく同族経営ではありません。創業社長以降全て社員から社長に就任しています。入社式で常務取締役から「君達も頑張れば社長になれます」と言われた時は半信半疑でしたけどね。
― セイコー化工機の社風を教えていただけますか。
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公正公平、風通しのよい会社です。例えば一つ例を挙げると、社員に毎年決算書を公開しています。これは私が入社した時から変わらない文化。さらに決算書を読めるようになるための勉強会を前社長の時代から10年近く続けています。
― 社員も経営状態を知ることができるのですね。
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当社は製品の高い技術力で勝負しているのはもちろんですが、高能率・高賃金・高収益の企業を全員で目指しています。社員が数字に強くなり、売り上げやコストに対して意識を持つことは会社の業績アップに繋がると感じています。そうして会社の利益が増えれば社員にしっかりと分配していく方針です。
社員一人ひとりが目標を達成して業績が上がり、結果が賞与に反映されて懐が暖かくなればやっぱりモチベーションが上がりますからね。一生懸命働いて充実した日々を過ごし、時には楽しく食べて飲むためにもどんどん頑張って稼いで欲しいです。