
― 中川社長は現在6代目となる社長を務めておられます。九州出身、広島の大学で化学工学を専攻されていた中川社長が、兵庫県にあるセイコー化工機に興味を持ったきっかけは何だったのでしょう。
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私が大学で専攻していた化学工学とは、化学と機械の間の学問で、化学を役立てるための工学を学ぶものでした。腐食についても学びましたが、通常は金属の腐食がメインです。ですが、セイコー化工機はプラスチックでモノづくりをしていて、腐食ではなく耐蝕に取り組んでいる。そうした点に非常に興味を持ちました。また、環境事業を展開していたことも大きなポイントでした。働く場所について、こだわりはあまりありませんでしたね。入社当時は町工場みたいな会社だったので、やれることはなんでもやろう、と思っていたのは確かです。
― セイコー化工機の技術職と営業職とのかかわり方を教えていただけますか。
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私は入社してから環境装置の設計に配属されましたが、当時、設計が現場を知らない、コスト意識に欠けるということで、2年目から現場代理人をしたり、実行予算を組んだりもしました。その中で感じたことは、営業職も技術職も「相手に対してどう応えてあげるかを大事にすること」です。相手とは、もちろんお客様も含まれます。営業だけでは分からないところ、技術だけでは対応しきれないところを互いにフォローし合うことがやはり大切ですね。
― お伺いしていると風通しのよい会社という印象を受けます。
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社風は昔からあまり変わりませんね。社員同士、話がしやすくてとても気楽、風通しのよい会社です。また、失敗をしたからといって、大きな責任を問われるということはありません。私が入社した当時は「思い切って設計しろ」と言われました。怒られることもありますが、失敗しなければわからないこともたくさんあるので、「失敗」も大事にしてもらいたいです。同じ失敗を繰り返さないためにも、です。
あと、「主体的に動ける」というところも当社で働く魅力だと思います。
飲み会も……適度にあります。私が無理強いするのが好きではないので、来たいと思ったら気楽に来てほしいですね。何から何まで割り切ってしまうと面白みもなくなっちゃうじゃないですか。